表示速度を4ツールで実測比較する―Lighthouse・PageSpeed Insights・GTmetrix・Cloudflare Web Analyticsの違い

公開中のゆまラボTOPページをLighthouse、PageSpeed Insights、GTmetrix、Cloudflare Web Analyticsで実測。Performance 92と79、GTmetrix A・100%、実ユーザーLCP P75 516msなど、測定条件と結果の違いを比較した記録。

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表示速度を4ツールで実測比較する―Lighthouse・PageSpeed Insights・GTmetrix・Cloudflare Web Analyticsの違い

表示速度を測るツールはいくつもあります。同じURLを調べたのに、「Lighthouseは90点台なのにPageSpeed Insightsでは70点台」「GTmetrixでは100%」「実ユーザーのLCPは500ms台」と結果が大きく変わると、どの数字を基準に見ればよいか迷います。

2026年9月24日、公開中のゆまラボTOPページをLighthouse、PageSpeed Insights、GTmetrixで測定し、Cloudflare Web Analyticsの過去7日間の実データも確認しました。LighthouseはPerformance 92、PageSpeed Insightsは79、GTmetrixはGrade A・Performance 100%。Cloudflare側ではLCPのP75が516msでした。

この記事では、実際に取得した画面と数値を使い、4つの測定方法で結果が変わる理由を確認します。測定場所、回線条件、ラボデータと実ユーザーデータの違いまで含めて比較します。

以前のLighthouse測定では、TOPページをMobile条件で計測し、2026年9月17日時点のPerformanceは91だった。今回は同じTOPページを対象にして、速度測定サービスを4種類まで広げている。

直前のCloudflareのキャッシュ状況を実測した記事では、管理画面のキャッシュ集計とCF-Cache-Statusを確認した。今回も設定変更は行わず、公開中の状態をそのまま測る。

同じTOPページを4つの方法で測る#

対象URLはhttps://bringain.com/。測定日は2026年9月24日で、GTmetrixのレポートだけ米国西海岸時間の2026年9月23日20:01と表示されている。

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ツール確認したデータ主な条件
Lighthouseラボ測定Chrome DevTools、Mobile
PageSpeed Insightsラボ測定+実ユーザー欄Mobile
GTmetrix外部サーバーからの合成テストSeattle、Chrome、Unthrottled
Cloudflare Web Analytics実訪問者の計測過去7日間、サイト全体、ボット除外

同じURLを入力していても、測定環境は揃っていない。4つの数値を読む前に、この条件差を残しておく。

LighthouseはPerformance 92#

Chrome DevToolsのLighthouseでTOPページを測定した。

LighthouseでPerformance 92、Accessibility 96、Best Practices 100、SEO 100を確認した画面

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指標実測値
Performance92
First Contentful Paint1.6 s
Largest Contentful Paint3.1 s
Total Blocking Time130 ms
Cumulative Layout Shift0
Speed Index1.6 s

Accessibilityは96、Best PracticesとSEOは100。Performance側ではLCP 3.1秒がオレンジで、CLSは0になっている。

前回のLighthouse測定はPerformance 91、FCP 2.0秒、LCP 3.2秒。今回は92、1.6秒、3.1秒になった。数値は少し動いているが、Lighthouseは端末負荷やネットワークなど実行環境の影響を受ける。1点の差だけで改善効果を判断しない。

PageSpeed Insightsは79、LCPは4.0秒#

同じTOPページをPageSpeed InsightsのMobileで測定すると、Performanceは79。

PageSpeed InsightsのMobile測定でPerformance 79を確認した画面

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指標実測値
Performance79
First Contentful Paint2.8 s
Largest Contentful Paint4.0 s
Total Blocking Time110 ms
Cumulative Layout Shift0
Speed Index4.6 s

Lighthouseの92と並べると13点差。ここは少し違和感があった。

FCPは1.6秒から2.8秒、LCPは3.1秒から4.0秒、Speed Indexは1.6秒から4.6秒へ開いている。TBTは130msと110msで近く、CLSは両方0。

GoogleのPageSpeed Insights公式説明では、PSIはラボデータと実ユーザーデータを扱い、ラボ側にLighthouseを使う。指標名が同じでも実行条件が変われば値も変わるため、スコアだけを直接そろえて比較しない方が分かりやすい。

実ユーザー欄は「データがありません」#

PageSpeed Insights上部の実ユーザーデータも確認した。

PageSpeed Insightsの実ユーザー評価欄にデータがありませんと表示された画面

画面には「実際のユーザーの環境で評価する」とあり、結果は「データがありません」。PSIの実ユーザーデータにはChrome User Experience Report(CrUX)が使われ、過去28日間のデータからLCP、CLS、INPなどが表示される。

今回の画面だけで原因は特定できない。確認できた事実は、2026年9月24日の測定時点で実ユーザー欄に数値が出ていなかったことまでになる。

GTmetrixはSeattleから測るとPerformance 100%#

GTmetrixは測定前にAnalysis Optionsを確認した。

GTmetrixでSeattle、Chrome、Unthrottled Connectionを選択した測定条件

設定はSeattle, WA, USA、Chrome、Unthrottled Connection。この条件で測定するとGrade A、Performance 100%、Structure 99%になった。

GTmetrixでGrade A、Performance 100%、Structure 99%を確認した結果画面

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項目結果
GTmetrix GradeA
Performance100%
Structure99%
Largest Contentful Paint560 ms
Total Blocking Time0 ms
Cumulative Layout Shift0

レポートにはChrome 154.0.0.0、Lighthouse 12.6.1も表示されている。

PageSpeed InsightsのLCP 4.0秒を見た直後なので、560msはかなり速く見える。GTmetrixのAnalysis Options公式説明では、Location、Device、Connection Speedが結果へ強く影響すると案内されている。今回のUnthrottledは高速な回線条件なので、Performance 100%はこの条件での結果として扱う。

Cloudflare Web Analyticsは過去7日間の実訪問データ#

Cloudflare Web Analyticsでは期間を「最後の7日」にして、ボットを除外した。

Cloudflare Web Analyticsで過去7日間のページロード時間とCore Web Vitalsを確認した画面

画面左にはページロード時間355ms、アクセス数240、ページ表示数663。Core Web VitalsのLCPは「良い」が99%、要改善0%、悪い0%と表示されている。

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LCP実測値
P50324 ms
P75516 ms
P90768 ms
P992,476 ms

CloudflareのWeb Analytics公式説明では、JavaScriptビーコンからPerformance APIの情報を収集し、実際の訪問者の体験をReal User Monitoring(RUM)として表示する。Core Web VitalsではLCP、INP、CLSを扱う。

保存した画面で具体的なパーセンタイルまで確認できるのはLCP。INPとCLSの詳細値は取得していないため、記事用の数値は追加しない。

Cloudflare側はbringain.com全体の7日間集計で、URL別グラフにはTOP、/blog//series/など複数パスが並ぶ。P75 516msはサイト全体の実訪問データとして読む。

4ツールの数値を並べる#

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測定方法Performance等LCPTBTCLS条件
Lighthouse923.1 s130 ms0Chrome DevTools、Mobile
PageSpeed Insights794.0 s110 ms0Mobileラボ、実ユーザー欄はデータなし
GTmetrix100% / A560 ms0 ms0Seattle、Chrome、Unthrottled
Cloudflare Web AnalyticsスコアなしP75 516 ms詳細値未取得過去7日間のRUM、サイト全体

最も目立ったのはLCPの差。

Lighthouse                3.1 s
PageSpeed Insights        4.0 s
GTmetrix                   560 ms
Cloudflare Web Analytics  P75 516 ms

560msから4.0秒まで幅がある。ここでどれか1つへ統一するより、用途を分けた方が扱いやすい。

LighthouseとPageSpeed Insightsはラボ環境で改善候補を探す。GTmetrixは場所・端末・回線を指定した合成テストとして使う。Cloudflare Web Analyticsは実訪問者の状態を一定期間で確認する。この3種類の見方を組み合わせると、単発スコアだけでは見えにくい差まで確認できる。

前後比較では測定条件も一緒に残す#

今回の実測で一番役に立ったのは、スコアと測定条件をセットで保存したことだった。

GTmetrixの100%にはSeattle・Chrome・Unthrottledという条件が付く。PageSpeed InsightsではMobileのラボ結果とCrUX欄を分けて見る。Cloudflare Web Analyticsは過去7日間、サイト全体のRUMとして読む。

今後、速度改善の前後を比べるときは、対象URL、測定日時、Mobile / Desktop、測定場所、回線条件、ラボかRUMか、単発か期間集計かを残す。数値が変わったときに、サイト変更と測定条件の差を切り分けやすくなる。

今回の結果#

LighthouseはPerformance 92、PageSpeed InsightsのMobileラボは79、GTmetrixはGrade A・Performance 100%。Cloudflare Web Analyticsでは過去7日間のサイト全体でLCP P75 516ms、LCPの「良い」99%を確認した。

同じサイトでも、測定場所、回線、ブラウザ条件、集計期間、実ユーザーデータの有無で結果は変わる。今回の比較では、ラボ測定で改善候補を探し、外部テストで条件差を確認し、RUMで実訪問者の状態を見る流れが分かりやすかった。

サイト側の修正は行っていない。次はPageSpeed InsightsでLCP 4.0秒となった条件を基準に、前回Lighthouseで残っていたTOP画像やRender-blocking CSSの改善候補を実際に修正し、同じ条件で再測定する。

参考#