AIに記事の画像を作ってもらったら、頼んでいない企業ロゴまで出てきた
ゆまラボの記事用画像をAIに生成してもらったところ、指定していないCloudflareやGoogle Analyticsのロゴまで入った。公開を止め、著作権・商標・ブランドガイドラインを確認して画像生成ルールを書き直した記録。

ゆまラボの記事で、Cloudflare Web AnalyticsとGoogle Analyticsをどう使うかを書いていた。
本文だけでも伝わる内容ではあるが、アクセス解析の違いを画像にしたら読みやすいかもしれない。そこでAIに記事用の画像を作ってもらった。
最初に出てきた画像は、それらしい比較図になっていた。
ただ、よく見るとCloudflareやGoogle Analyticsのロゴまで入っている。
ロゴを入れてくれとは頼んでいない。ここで公開するのをやめた。
AIに画像を頼むこと自体は今後も使いたい。出力された画像をそのままブログへ置いてよいかは、自分で確認する必要がある。

※ 記事内の図は内容を整理するために作成した概念図です。各社の公式資料や実際の製品画面ではありません。
頼んでいないロゴが画像に入った#
依頼したのは、アクセス解析の記事を補足する画像。
CloudflareとGoogle Analyticsというサービス名は本文に出てくるので、AIがそこから連想したのだと思う。画像にはサービスを表すロゴが配置され、比較資料のような見た目になっていた。
見栄えだけなら使いやすい。記事との関係も分かる。
それでも公開しなかった。
欲しかったのは、アクセス解析の役割を説明する図。企業ロゴを使った比較広告のような画像を作るつもりはない。AIが勝手に加えた要素まで含めて公開する必要もない。
ここで気になったのが、ロゴを含むAI生成画像をブログへ載せる場合の扱い。
著作権は「AIが作った」で終わらない#
文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」を確認した。
生成AIで作った画像を利用する場面では、通常の著作権侵害と同じように、既存の著作物との類似性と依拠性が問題になるという考え方が示されている。
生成元がAIでも、確認作業は残る。
ロゴにもいろいろある。文字だけに近いものもあれば、図形やイラストとして創作性を持つものもある。個々のロゴに著作物性が認められるかはケースごとの判断になる。
だから「企業ロゴが出たら全部著作権侵害」と書くのも違う。
自分がブログへ出す側として見たいのは、もっと手前だ。
AIが生成した画像の中に、第三者が作ったロゴとほぼ同じ表現が入っている。しかも記事の説明にそのロゴは必須ではない。だったら使わない。
判断に迷う素材をわざわざ残す理由がなかった。
ロゴは商標としても見る#
著作権を確認したあと、商標も調べた。
特許庁は、商標を「自社の商品・サービスを他社のものと区別するために使うマーク」と説明している。企業が積み重ねた信用や、利用者が出所を見分ける役割に関わるものだ。
商標権は、登録されているマークと商品・サービスの関係で権利範囲が決まる。ブログの説明画像にロゴが写っただけで、すべて同じ扱いになるわけではない。
ただ、記事画像には別の問題も出る。
ロゴが並んだ画像を見ると、公式の比較資料、提携先の紹介、サービス提供会社が用意した素材のように見えることがある。AIが作った架空の画像なのに、読者にはそこまで伝わらない。
記事の中身より先に画像だけ見られることもある。
ゆまラボが独自に作った説明図なら、そう見える形にしておきたい。
GoogleとCloudflareはロゴ利用のルールを公開している#
各社のブランドガイドラインも確認した。
GoogleのBrand Resource Centerでは、Googleとの提携や承認がないのに、それを連想させる使い方をしないこと、ロゴやビジュアルアイデンティティを模倣しないことが案内されている。Googleという名称を文章中で参照することは認められている。
CloudflareのTrademark Guidelinesも具体的。
Cloudflareという名称を文章で参照する利用と、ロゴの利用は分けて書かれている。ロゴは、Web Badgeなどガイドライン上で認められたものを除き、原則として書面による許可が必要とされている。
この2社だけ見ても、
記事本文でサービス名を書く
ことと、
生成画像の中に公式ロゴを置く
ことは同じ扱いではない。
AIへ「CloudflareとGoogle Analyticsを比較する画像」とだけ頼むと、この境目をAIが勝手に判断してくれるとは限らない。
そこはプロンプト側で止めることにした。
実際の画面を見せたいならスクリーンショットを使う#
もう一つルールを変えた。
サービスの操作画面や設定結果を記事で見せたいときは、AIに似た画面を作らせない。
Cloudflare Web Analyticsの記事なら、実際に自分が見ているCloudflareの画面を撮る。メールアドレスやアカウント名など、公開不要な部分だけモザイクする。
Google Search Consoleも同じで、所有権確認やサイトマップ送信を説明するときは実画面を使った。
AIで本物っぽい管理画面を作ると、その画像が実際の操作結果なのか、説明用の架空画像なのか分かりにくくなる。
概念を説明したい場所だけAI画像を使う。

たとえば、
アクセスデータ
↓
集計
↓
人気記事を抽出
↓
トップページへ表示
のような流れなら、一般的なカードや矢印だけで十分だ。CloudflareのロゴもGoogle Analyticsのロゴも必要ない。
画像生成プロンプトに禁止事項を追加した#
AIへ毎回「いい感じに作って」と頼んで、出力後にロゴを探すやり方はやめた。
ゆまラボの記事生成プロンプトへ、画像のルールを追加した。
主なものはこれ。
- 実在企業の公式ロゴを生成画像へ入れない
- 公式ロゴに似せた架空ロゴも作らない
- 実在サービスのUIを再現した架空画面を作らない
- 公式Webサイトや発表資料に見えるレイアウトを作らない
- 企業が使っていない宣伝文句を公式コピーのように置かない
- 実画面が必要な記事ではスクリーンショットを優先する
- AI画像は概念図や説明図に使う
- 公開前に画像をもう一度確認する
画像生成を止めるつもりはない。
記事だけでは説明しにくい処理の流れや、複数の要素の関係を一枚にする用途は便利だと思っている。
ただし、AIが勝手に足したロゴやUIまで採用する必要はない。
サービス名は本文で普通に書く。操作画面は実際のスクリーンショットを使う。AIには、企業のブランド素材を借りなくても成立する図を作ってもらう。
今はこの分け方で使っていく。


